会津桐の特徴とは?
◎水に強い
外地の状況に敏感に反応し、必要以上の湿気を中に進入させない良材です。
これは、桐の繊維の穴が細かいので、一度乾燥した後はなかなか水がはいりにくくなるのです。
この桐本来の持つ調湿性で湿度の高い時は桐が膨張しますが、中は乾燥を保ち続けます。
◎木目の違い
暖かい地方で育った桐は木目の間隔が広く、目の粗い桐材に育ちます。
しかし会津は年間を通して寒暖の差が激しく、国内でも繊密で適度な硬さのある桐が育ちます。
これが高い評価を受ける要因の一つです。
◎高い防火性
桐は他の木材に比べ、熱伝導が低く、保温効果も高い素材です。
内側に空気層が多いため、燃えても表面が炭化しやすく、内部まで燃えるのに時間がかかるので、非常に燃えにくい素材です。
火災が起こった際、桐箪笥の中身が燃えずに残っていたという話もあります。
◎優れた防虫効果
桐の持つセサミン、パウロニンといった成分が虫を寄せ付けず、大切な物を保管するのには最適と言われます。
また、腐りにくいのも特徴です。
◎材色が銀白色
会津桐は、他の桐と比較すると適度な硬さがあり、木目に光沢があります。
これにかんなをかけることにより、銀白色の美しい輝きが生まれます。
◎驚くほどの軽さ
国産材のなかでもっとも軽く、水の比重1に対して桐は、0.3ほどしかありません。
細胞の膜壁が薄く、なかの空気層が大きいので柔らかく、持ち運びや取扱いにとても便利です。